(注:以下の文中 「男テギョン、女ミニョ」 でお願いします。
お読み下さる方の妄想頼みでやってます・・・。)
金曜日の夕方
オフィスを出て木枯らしの中を行く、肩をすくめ急ぎ足の女。
パンツスーツの上にトレンチコート、マフラー、黒縁の眼鏡。
最寄りの駅に入ってキャリーケースを出し マフラーを取る。
空港に着き ヒールを鳴らして急ぎ足で進んでいく。
歩きながら コートを緩め眼鏡を外した。
ロビーで立ち止まり 出発便のボードを見上げながら
髪を纏めていた大きめのバレッタを取り 髪を振ったとき
斜め前にいた男が ゆっくりと振り返った。
トレンチコートをきっちりと着て ポケットに手を入れている。
黒髪 黒眉 黒目がちの瞳 魅入られたように目が離せない。
南へ向かう便名が告げられて彼女は 足早にそこを去る。
ホテルに着き 部屋に入ると
ジャケットをベッドの上に放り投げ パンプスも脱ぎ捨てる。
シャツのボタンを外しながら 窓に近づき
すでにとっぷり暮れている海岸線に続く 街の灯りを眺めた。
シャツもパンツもベッドに投げ捨て キャミソール姿で
思い切り伸びをする・・・・
「えーっ!ちょっとぉ こ、これよくテギョンが許したねー」
「・・・いや、大変だったらしい。でもこの後もっと大変だったって。」
南国の日差しの中
ホテルのプールサイドを歩いて行く男。
薄手のパーカーを羽織り、黒髪 黒い大きめのサングラス、
雑誌を小脇にかかえ・・・走ってきた子供を避けようと1歩引いて
背中に軽く誰かと当たった感触があり
男が振り向くと同時に
バッシャーン!! 水しぶきが上がった。
驚き顔で男が見ていると 白い水着の女が浮かび上がり
水面で頭をゆっくり振って 長い髪を片手でかき上げる。
それは 昨夜の空港で見かけた情景に重なった。
にやりと口の端で笑った男が
プールサイドから手を差し伸べる。
その手を取り 「ひどいわ」 という目で上がって来る女・・・。
「週末 南へ。」 低い声がひとこと響く。
夏のツアーで多忙なテギョンの分も ミニョの場面が多くなっていた。
秋から冬にかけて流れる予定のCM、あとはテギョンの曲待ちで
社長室で見ていたメンバーは ミニョの露出に驚いていた。
「いや、下着は後ろ姿だし 水着もほとんど水の中だし・・・」
「普通なら どうって事ない映像だけど、ミニョだからね・・・」
「映像ではほんの一瞬だけど 現場では何人も人がいるし・・・」
目を閉じ腕を組んだまま ソファの端で動かない男。
皆の声を無表情で聞いている。
おそらく 何らかの駆け引きがあったと思われる。
真相を知るのは 2人だけ。 ・・・ともうひとり。
ミニョちゃんは 積極的にお仕事始めましたー。
まずは OL風コミニョ、大人仕様になっております。
(イメージ合わなかったらゴメンナサイ。)
これの「駆け引き」については もう少し先に出てきます・・。